先発選手の特徴とは
こんにちは!
Noble Actionです!
皆さんは、どのような投手が先発に向いているのかということを考えたことはありますか?
長いイニングを投げられるなどの要因があると思いますが、今回は投手の持ち球から先発に向いている投手をみていきます!
【この記事でわかること】
1.先発投手は、救援投手よりも球種数が多い
2.先発投手は、カーブ、チェンジアップの持ち球の割合が高い
3.救援投手は、スライダー、スプリットの持ち球の割合が高い
【目次】
1.先発投手の特徴とは
2.先発投手の多く投げる持ち球とは
1.先発投手の特徴とは
投手の中には、先発タイプや中継ぎタイプなど様々なタイプに割り振られることがありますが、いったいどのように評価されて、基準などがあるのかについては、不明確な部分が多いのではないでしょうか。
先発投手とは、どのような選手が向いていて、どのような特徴があるのでしょうか。
球種や投球割合などに注目して考えていきたいと思います。
投手は、多くの球種を持つことが一つのステータスになる場合があります。
持ち球数に注目して、先発投手の特徴を見てみましょう。
MLBで、先発投手145名と、救援投手146人で一定数のイニングを投げていることを条件に球種数を比較してみました。
表1.先発タイプと救援タイプの球種数の比較
Baseball Geeksより引用、筆者改変
この表を見ると、持ち球数は先発投手4.7球種と救援投手3.8球種であり、約1球種も差があることが分かりました。
最も多かったところをみると、先発投手では5球種、救援投手では4球種でした。
この要因には、先発投手は速球を中心に様々な球種を織り交ぜながら投球していくことが多いため、変化球を多用しながら投球していると考えられます。
一方の救援投手では、得意な球種を持ち、その球種を中心に組み立てて投球しているのではないかと考えられます。
今回のデータはMLBの選手のデータであり、プロ野球ではまた異なったデータになると考えられますが、多くの球種を投げられることは一つの武器になることは間違いないです。
2.先発投手が多く投げる持ち球とは
先発投手は、多くの球種を投げられることが分かりました。
それでは、どのような球種を中心に持ち球としているのでしょうか。
また、先発投手と救援投手に球種の違いはあるのでしょうか。
図1.先発タイプと救援タイプの球種の違い
Baseball Geeksのデータを引用、筆者改変
この図は、先発投手と救援投手の投げる球種の割合を示しています。
赤の丸で囲まれている球種が特徴的です。先発投手が多用している球種は、ツーシームやカーブ、チェンジアップ、カットボールでした。
一方の救援選手では、スライダーの割合が高いことが分かりました。
速球については、先発、救援タイプともに最も比率が高く、速球を中心に組み立てていることが想像できます。
先発投手が投げる球種の中で、特徴的なのはカーブとチェンジアップではないでしょうか。
それは、球速が遅い球であるということです。
速度の違いに加え、カーブの変化が加わることで、より打者がボールに慣れさせないようにし、空振りや打ち取るなどの戦略を構成しているものと考えられます。
また、カットボールなどの球種も加えることで、カーブやチェンジアップがより生きるようになり、先発投手としての役割を果たせるのかもしれません。
一方の救援投手では、スライダーを多く使用している特徴がありました。
スライダーは、空振り割合が非常に高いという特徴があります。
救援投手が登場する場面の多くは、失点のリスクが高い時です。そのため、空振りを狙いに行くことが最もリスクの低い方法であるため、スライダーを選択することが多くなると考えられます。
これらのことをまとめると、それぞれのタイプの特徴は、
・先発投手…多くの球種を織り交ぜ、球速を変化させながら構成する能力
・救援投手…自分の得意な球種で失点のリスクを下げることができる能力
これらのタイプに該当する選手が、先発や救援に活躍することができるのではないでしょうか。
選手によって、球速や変化球のキレなども大きく異なるので、必ずしもこの内容に該当するわけではありませんが、投手の采配の参考に活かせるのではないかと考えられます。
また、先発投手としての起用を目指す選手は、緩急のある変化球や球速の速い変化球などを習得することで武器にしていけるのではないでしょうか。
引用・参考文献
- Baseball Geeks:「先発タイプ」ってなに?持ち球からその適性を考える(閲覧日:2022年8月22日)
- Baseball Geeks:「先発タイプ」ってどんな投手?持ち球からその適性を考える(閲覧日:2022年8月22日)
出張測定希望の方は公式LINEまたはHPからお問い合わせください。
https://lin.ee/AvHBhUo